うれしくて涙が出ることもあるんだよ。
私は保育士になって6年目になります。
まだまだ勉強中の日々ですが、私が保育士になって一番感じることは、子どもの成長を近くで感じられることです。ありきたりな事かもしれませんが、毎日子どもたちと関わり、接していく中で、昨日できなかったことができるようになったときが一番嬉しいです。
例えば、苦手な食べ物をなかなか食べることができず、私がいくら励ましても口を開こうとしなかった子が、自分から口に入れて「食べた!」と嬉しそうに言ってくれたとき。年中の担任になったとき、鍵盤が思うように弾けず悔しくて涙を流していた子が、どんどん上手になりそのパートを引っぱっていけるくらい弾けるようになったとき。
もちろんそれは子どもの喜びでもあるのですが、私も一緒に嬉しくなって涙が出そうになるときもあります。
だって、いのちを預かる仕事だから!
保育士の仕事に就きたいと思っていたとき、「保育士って子どもと遊ぶだけでいいよね」と人に言われたことがあります。確かに保育士は可愛い子どもたちの笑顔に囲まれていつも楽しく過ごすというのが一般的なイメージかもしれませんが、遊ぶだけ、お世話するだけ、そんなただ楽しいだけの仕事ではありません。
保育士は働いてる保護者に代わって子どもを預かり、いかに健康に安全に過ごせるかを考えながら仕事をしなければいけません。子どもたちは家族にとって宝物のような存在です。
コロナウィルスの流行時は園の行事も中止・縮小になりました。そんな中でも子どもたちが安心・安全に過ごし、かつ何より子どもが楽しく毎日を過ごすために何が一番必要なことなのか、どうしてあげれば良いのか考えながら保育をしてきました。
「あ、失敗だったな。」「今の声の掛け方は違ったな」と思うのは毎日です。先輩の先生に助けてもらったなと思うことも何度もあります。でも全力で気持ちをぶつけてくる子どもに対して、私もそれを受けとめ答えていけるようにしていきたいです。私たちが愛情と責任をしっかりもって預かり、その中で子どもたちが元気に素直に明るく育ってくれればと思っています。
子どもの成長を側で見守ることのできる保育士は、大変な事もたくさんありますが、それ以上にやりがいを感じることのできる素敵な仕事だと思います。
私は保育士になって本当によかったです。皆さんもなって良かったと思えるよう、理想の保育士を目指して頑張ってください。